誰だって遊びたいんだ!

ちょっと意味深なタイトルになっていますが
今回は、いつもよりちょっとだけまじめな文章を書こうと思います。

実は、本日(02/09/11)東京ビックサイトにて
国際福祉機器展にいってきました。
この展示会は、福祉機器を世界各国から一同に集めた
文字通りの国際展示会で、ビックサイト東館をすべて使う大規模なもの。
私も、一応介護に関わる仕事してるから、勉強のためにいってきたのです。

で、介護とゲームって全然関係ないかと思われますが
今回の展示会で唯一ゲームを展示している会社がありました。

それは、ナムコです。
ナムコは昔から障害者向けのトーキングエイドなどを作っていまして
その展示を毎年しているのですが、近年ではゲームにも力をいれています。
今回、展示会にワニワニパニックと太鼓の達人3のそれぞれ高齢者向け作品を展示していました。

高齢者向けはなにが違うかというと
○車椅子に座っていても遊べるように筐体の高さの調整
○太鼓のバチやハンマーの棒に取っ手の追加
こんなところかな、ゲーム内容はまったく一緒になっています。

高齢者だって、ゲームは大好きです。遊ぶことは頭の刺激にもなって
自分でやるという意欲を掻き立ててくれます。
ゲームで遊びたいという思いに年齢は関係ないんだ!というナムコの考え。
これは、私も思います。誰だって遊びたい!そう思いますもの。

そして、もう一つ展示されていたのが、PS2用ボタンコントローラー
これは、大きなボタンになっているコントローラーで
各ボタンが上下左右×○△□に対応しているものです。
大きなボタンにすることで、寝たきりの人や、片麻痺の人でも
ボタンを押すだけでゲームが出来るというものです。
でも、実際にやってみると最近のゲームは激しすぎて間にあわない。
かなり遊べるゲームが限定されてくるかなって気がしました。

このコントローラーを見て思い出したのが
昔アスキーから発売されていたアスキースティックL5
片手ですべてのボタンが操作できて、ゲームが出来るって代物
RPGで、メモを取りながらでもゲームで遊べる便利グッズとして発売されました。
これって、片麻痺の人でも使えてよかったんですけどね。また、作らないかなぁ・・・

遊びたいのに、体の障害のために遊ぶことが出来ない。
最近のゲームはどんどん複雑化していきます。それにしたがって操作も複雑になってくる。
そうなると、こういう周辺機器を対応させるのも大変です。
現在のコントローラーはとても沢山のボタンがあります。
これをすべて片手で操作できるようにしたコントローラーは作るのが大変でしょうね。

あと、忘れてはいけないのが3Dの弊害です。
これは、以前から書こうと思っていたのですが、今回書きたいと思います。
私の友人にゲームの好きな人がいます。
しかし、彼の目は片方ほとんど視力がありません。
そのために、物の距離感をつかむのがとても苦手です(片目で見ているから当然ですけど)
そんな状態ですから、車とかに乗るとどうしても酔いやすい体質なのです。
そして、3Dゲームにおいても同じ状態になります。すぐ酔ってしまうのです。
最近のゲームは、ハードの進化によって3D視点にどんどん傾向が偏っています。
中には、なぜ3Dにする必要があるのか疑問を感じるゲームも多数あります。

彼はいいます「3Dでなければやるんだけどなぁ・・・」
(彼が家でDCナップルテールを見たときの一言)
ゲームの内容以前に画面が3Dであるがために遊ぶことが出来ない。
ストーリーとか雰囲気とか出てる人とか、これはいいな!と思っても3Dだからダメ。
この気持ち、わかりますか!あまりにも悲しすぎませんか!

もし、ゲームメーカーの人が読んでいたら、ぜひ考えてもらいたい!
本当に、そのゲームは3D視点にする必要がありますか?
2Dでも、問題ないんじゃないですか?

流行だからとか、見た目が派手だからとか、そんな安易な理由で3Dにするのはやめて欲しい!
そのために、せっかく面白そうでも遊ぶことが出来ない人がいることを知って欲しいです。

すべての人が楽しめるゲームをメーカーは作ってもらいたい!
3Dだけではありません、色盲の人や、弱視の人でも楽しめるゲームを!
画面レイアウトや、色の配分など、ちょっと気を使うだけでいいのです。
ゲームってすべての人が楽しんでこその代物だと思うんですけどね。

珍しく、まじめに書いてしまった・・・でも、言いたかったんだ。
もっと、ゲームが広く認知されるためには、すべての人が楽しく遊べるゲームがあってもいいのでは!
そんなゲームがでてくることを、私は期待しています。