バーチャルボーイ




この機種を持っている人はいったいどれだけいるのだろうか
彗星のごとく現れ、あっと言う間に消えた機体

私も最初は、全く興味がなく
近所のおもちゃ屋で在庫一掃のため
安く売られるまでは
全く買うつもりはありませんでした

しかし今となっては
この機械を持っていることが
誇りとまでは行かなくとも
ちょっとした優越感みたいな物はありますね

ここでは
バーチャルボーイについて
いろいろ書いていきましょう
機械が特殊な物ですから
ほかのページみたいに
ただゲーム紹介ではなく
本体についても書いておきます。


目次

本体について
ギャラクティック・ピンボール
レッドアラーム
T&Eヴァーチャルゴルフ
マリオズテニス
とびだせ・ぱにボン
バーティカルフォース
バーチャルボーイ・ワリオランド
テレロボクサー


バーチャルボーイを持っていて、よく質問されるのが
「本当に飛び出してくるのか?」というものです。
確かにコマーシャルなどで、特に立体を強調していたので
そう思われるのですが
正直な話、飛び出すという表現は間違っていると思います。
飛び出すと言うより浮かび上がっているというのが正しい表現ではないかな。
3Dなんていうと、すぐに連想されるのがテーマパークにある立体シアターですね。
あれは、迫力を出すために映像がこちらに向かってくるシーンを多用し
観客をのけぞらせることによって、より一層飛び出しているというのを強調しています。
どこの3Dシアターでも、同じような映像ばかりで、とにかく観客を驚かせようとするので
逆に観客の方も3Dはああいう迫力のある映像なんだと錯覚してしまいます。
そしてその迫力をバーチャルボーイに求めるのですから、こういう質問がでてくるのでしょう。

バーチャルボーイの画面は確かに立体ではあります。しかしこの立体技術をゲームとして
消化するには、飛び出す演出のために使うより、空間を表現するために使う方がいいと
各ゲーム会社が考えたため、空間演出的表現に3Dが利用されています。
やっぱり液晶ということもあって、高速でこちらに飛び出す表現には向いていません。
だから、私は飛び出すというより浮かび上がるという表現があっていると考えるわけです。

あとバーチャルボーイのもう一つ特出すべき点は、コントローラーにあります。
空間を自由自在に移動できるように、十字ボタンが2個ついていました。
そしてコントローラ自体も、飛行機の操縦桿のような形をしていて、
それぞれ親指が当たるところに十字ボタンがあり、人差し指のところに
トリガーのようにボタンがついています。
始めから十字ボタンを2つ付いているのなんて、多分バーチャルボーイだけでしょう。
この入力デバイスを生かすゲームが全然現れなかったのが残念でなりません。
だってバーチャルボーイなら、ロボット物なんて簡単に作れそうなもんなのになぁ・・・
たとえばバーチャロンが操作方法そのままに移植できるというのに、非常にもったいない。

最近はこのハードが売っているのをとんと見なくなりました。
さすがに、今新品で残っているのは中々ないでしょうね。
ソフト3本付きで4980円で叩き売られているときに買っておいてよかったぁ・・・


私が友人宅にバーチャルボーイを持っていたときに、必ず最初に遊ばせるのが
このギャラクティック・ピンボールであります。
内容はごくごく普通のピンボールで、仕掛けがSF風になっているだけなのですが
バーチャルボーイの画面に慣れるのに、難しいゲームより簡単なゲームの方が
すんなりと立体画面に慣れると思い、いつもこのゲームなのです。

ただピンボールとしてこのゲームを見ると、必ずしも誉めた出来ではありません。
ボールの形がアイスホッケーのパックのような形をしていて
動きや、反射時の挙動も甘いところがあり任天堂らしからぬ出来。
もうちょっと挙動がマシになればなぁ、一押しとして書けるのに・・・

ちなみに画面は宇宙にピンボール台が浮かび上がっている所を
想像してもらうとわかりやすいかな。


バーチャルボーイの数あるゲームの中で、一番出来がいいのはと聞かれたとき
バーチャルボーイ保持者の中で、たぶんほとんどの人がこのゲームというのではないだろうか。
最近のゲームにしては珍しい、ワイヤーフレームを用いたこの作品。
3Dというバーチャルボーイの特性を最大にまで活用した名作です。

内容はごく普通のSTGなのですが、操作が画期的でした。
上下左右通常移動のほかに旋回もでき、3D空間の中を自由に飛び回ることが出来ます。
通常は前にどんどんスクロールしていくので、そんなにすごいとは思いません。
しかし、ひとたびボス戦になると広い空間の中をボスとの一騎打ち
バーチャルボーイの全ボタンを駆使して戦っていかなくてはなりません。
とにかく、ワイヤーフレームで表現されたシャープな画面がゲームとよくあって
実にかっこいい!!

しかも完全に3D表現されていますから、ゲーム中いつでも360度視点変更可能
各面クリア時には、その面のリプレイが表示され、この時も当然360度視点変更可能
もちろんゲーム中は自機の後ろから見た視点でないとまともにゲームできませんが
3Dにとことんこだわったこの作品。
バーチャルボーイの中で最高傑作と呼ばれるにふさわしい一品です。

ちなみに作ったのはT&Eソフト
バーチャルボーイのために、開発ソフトから自作したという
まさにバーチャルボーイと心中した、この会社の魂の叫びが聞こえてきそうなソフトです。


前回に引き続き、またT&Eソフトのゲームを紹介します。
T&Eソフトといえば、なんといっても数々のゴルフゲームの傑作を様々な機種で発売してきました。
今回のT&Eヴァーチャルゴルフも、そんなT&Eソフトのゴルフゲームのノウハウを集めた傑作になっています。

システムは非常に簡単、今までに発売されたゴルフゲームのシステムそのままで特に難しい操作は一切ありません。
過去にゴルフゲームで遊んだことがあればすんなりこのゲームも遊べるでしょう。
コースはオリジナルの1種類のみとなっています。
しかし、そこはT&Eソフト、手を抜きません。
全18コースは難しすぎず、だからといって簡単でもなく、適度なバランスを保っています。
そして、今回はポリゴンを採用して(ワイヤーフレームではないので)画面も見やすくやりやすいです。
初心者のために、ちゃんとコースガイドとちょっとしたアドバイスも書いてあります。

さて、実際にコースにでてティーショットを撃ちますと、
画面の奥に向かってボールが吸い込まれていくように飛んでいきます。
そこはバーチャルボーイの真骨頂、立体感が実に気持ちいいのです。
スパーンと飛んでいくゴルフボール、画面からだいたい飛んだ距離が分かり
まるで、実際にコースにでているような気分にさせてくれます。
ショットリプレイ機能もあり、何度でもナイスショットに酔いしれることが可能!!

システムをシンプルにして、ゴルフボールをとばすおもしろさにこだわったこのゲーム。
バーチャルボーイの立体機能を使いこなしたいい作品といえますね。
ただ、全18コースなので1ゲームがどうしても長くなってしまうのが難点。
ちゃんと途中で休憩して、目を休めながら遊ぶことをお勧めします。


また、シンプルなタイトルですが、今回はテニスです。
任天堂のスポーツゲームは、無難な出来で好感が持てますが
この、マリオズテニスも、ファミコンテニスの操作感覚はそのままに、画面は3Dという感じで
実に違和感無くバーチャルボーイ用に作られています。
キャラクターはゲームのタイトル道理にマリオシリーズのキャラを使用しています。
まあ、任天堂の代表的キャラといえばやっぱりマリオになりますから
ここでの起用も別段変なところはありません。

実際にゲームをしてみると、操作方法がファミコンテニスと一緒なので
ゲームに対しては、比較的すんなり入ることが出来ると思います。
そして、最初は画面奥から打たれてきたボールにまったくタイミングが合わずに
空振り連発するとは思いますが、ボールスピードもそんなに速くはないので
これも、何回かですぐ打ち返すようになれると思います。

いったん、ラケットにボールが当たるようになればしめたもの!!
後は、最初ラリーをしながら、だんだんスマッシュなども狙っていけばいいのです。

ちょっと最初は画面に戸惑うと思いますが、少しやっていれば
これが、ファミコンテニスの延長線にあるゲームだと気がつくはずです。
シンプルイズベストを地で行くこのソフト、必殺スマッシュとかは一切ありませんが
相手とラリーをしていく楽しさは楽しめると思いますよ、まずは無難な出来であります。


こんなソフトを書かなくちゃいけないのかねぇと我ながらネタ切れを感じている今日この頃ですが
まさか、このソフトを書かなくちゃいけないところまで続いてしまったことに
ちょっと嬉しくもあり、悲しくもあり、なんともいえません。

ということで、今回はぱにボンを書きます。別にお勧めではないのであらかじめご了承ください。
このタイトルを見て、分かる人はすぐ分かるのですが、このソフトはぱにっくボンバーのVB版です。
このシリーズは、ハドソンの落ち物パズルとして、SFCやネオジオやPC−Eなどでも発売されました。
基本的にはSFC版の移植になりますが、どれもこれも見た目は一緒です。

では、このVB版になって何が変わったかというと、何も変わってません(爆
そうなんですよ、VBになって立体が使えるといっても、システムは全然変わらないし
まあ、変えようがないと言えば変えようがないんですよ。だから、VBになっても全然変わってません。

私は別にこのシステムに興味がないし、パズルが好きではないのですが
何で買ったかというと、その安さ!!
どんどん値段が下がって、とうとう10円になってしまいましたから
で、まあVB持っているし買っておくかという程度。
それで、遊んだら背景が立体になっていただけというオチがまっていました(爆
VBの利点である立体を、たった背景だけに使ったとは・・・トホホ


ネタ切れが迫りつつあるVBですが、これもそんなにお勧めではない1本です。
これもかなり安く売っていたので買った物です。VBってほんとたたき売りが激しかったからねぇ・・・

バーティカルフォースは簡単に言うと縦スクロールのSTGになります。
まあ、普通に敵を倒していって、最後に待つボスを倒せば1面クリアというもの。
ごくごくシンプルですね。この辺は・・・

でもそこはVBで作っているのですから何かしら立体を取り込まないといけません。
そこでハドソンが考えたのは、2面を持つSTGでした。
普通の画面に奥行きを取り入れ、手前と画面奥を行ったり来たりする事ができるのです。
まあ、わかりやすく言えば餓狼伝説の2ラインシステムみたいな物です(これでわかるのか?)
手前に障害物があった場合は、画面奥に行って避けたり、また逆もしかり。
ボスも画面手前と奥を行ったり来たりして攻撃したりします。
敵が画面奥にいて、自分が手前にいるとこちらの攻撃もあちらの攻撃も当たりません。

まあ、VBの立体システムを駆使しているのはいいんですけど、敵がどちらにいるのかわからずらいのと
いちいち敵とラインを合わせないと倒せないので爽快感がちょっと落ちますね。
結構めんどくさいんですよ、ライン合わせは・・・
特にボスが行ったり来たりすると、もう切れそうになりますね。こちらも行ったり来たりしないといけませんから

このゲームも普通の縦スクロールにするなら、画面の仕掛けや障害物などに立体効果を使って
普段は普通の縦STGにしたほうがよかったのかもしれません。
どうも立体的に見えないんですよ。画面奥に行っても、ただキャラが小さくなっただけにしか見えないのが
最大の欠点かもしれませんね、このゲームは・・・


どんなハードでも、末期になると名作が現れるのは一緒です。
そのハードの使い方や、性能の引き出し方がわかってきて、どんどんいいゲームが出てくるからです。
今回紹介するワリオランドもそんなゲームの一つ。
なかなかによくできていますよ。

ワリオランドは横スクロールのジャンプアクション。
スーパーマリオとかと一緒ですね。
この手の作品は作り慣れている任天堂ですから、この作品もよくできています。

ワリオはマリオの反対キャラとして生まれました。
最初どの作品に登場したか忘れましたが、数少ないメインキャラを勤めたゲームがこれです。
ワリオは、とてもパワフルで力強いのが特徴。
自称、世界強い男という設定があるぐらいですから、そのアクションは豪快!
そして、この設定はゲームにおいても様々な影響を与えます。

今回、そんなワリオが主役ですから、爽快なアクションが楽しめます。
ワリオはブロックを壊し、敵には体当たり、捕まえての投げに始まり
更にアイテムでパワーアップすると、飛ぶわ、火を噴くわ、地震を起こすわと何でもあり。
もちろん、マリオでできた踏みつけ、ダッシュなどもできます。

ですので、面構成もかなりアバウトですね。
壊して進むステージとか、敵が大量に出てくるところとか、マリオとは違ったアクションが楽しめます。

また、バーチャルボーイの性能をフルに使った立体画面はなかなかの物。
画面奥や手前からの攻撃、立体を使ったトラップ等々、バーチャルボーイをうまく使った作品ですね。

これが出たのはバーチャルボーイの末期だったと思いますが
結構値崩れもせず、安定した評価も貰ったし、任天堂の面目躍如といった作品です。

でも、やっぱりあの赤い画面でのアクションは目が疲れるんだよねぇ・・・
こればっかりはしょうがないか。惜しい作品だなぁ。


ほんと、バーチャルボーイってネタがほとんどないんだけど
もう、ソフトのストックが厳しいのが現実。このソフトを紹介することになろうとはねぇ・・・

テレロボクサーは本体同時発売ソフトの1つでした。
近未来を舞台に、ボクシング選手となり、様々な敵と戦うのです。
その敵も、普通の人間とかではなく異星人とかロボとかへんなのばかり
正直、キャラクターに魅力がないのが痛いです。

画面は自分の手が見えていて、あとは敵の姿が目の前に見えています。
自分の体は見えていないんですよ。
この、画面がまた見にくいんだよなぁ・・・自分がどんな状態になっているのかいまいちわかりずらい。
しかも、手だけがしっかりかかれているので、なんか違和感があります。
相手は、画面奥から様々なパンチで攻撃してきて、3Dで迫ってきます。
でも、どうもぶれるんですよ。高速で手が画面奥からばしばし飛んでくると
残像が目について、かなり見にくい画面になってしまいます。
どうせ、ボクシングを題材にするなら、同社のパンチアウト画面を使ったほうが
よっぽど、画面も見やすく、立体感もだせたのでは?

ボクシングゲームって、慣れればかなり面白いジャンルではあるのですが
このゲームでは、それを生かすことが出来ませんでした。
まあ、初期のゲームですからしょうがないのかなぁ・・・